「身についたものは」
昨年母を亡くした。
いつも前向きに明るく生き続けた人で、俺の唯一尊敬できる人でもあった。
その母が生前よく口にした言葉は
「身についたものは誰も盗っていかん」という言葉だった。
財産や金品はいくら貯めても、人手に渡ることもあるが、自分の身についた能力は常に自分とともにある、ということだ。
母は貧しいうちの育ちで、中学しか出ていない。
それでも、お茶や着付けを深く愛し、多くのお弟子さんたちを持つまでにいたった。
親子そろっての教える仕事だが、未だに母の域には到達できていないなあと痛感する。
親からいただいたこの体、生まれたときは裸のサルだ。
その器にどれだけのものを詰め込んでいけるかは、本人次第。
空っぽな人間は、心に多くの隙間を持ってしまう。
死ぬまでにわが身に隙間ができぬよう、思う存分いろんなものを詰め込んでいきたい。
留まる水はにごるが、流れる水はいつも清い。
いつかあなたに追いついてみたいものですね、おかあさん。
いつも前向きに明るく生き続けた人で、俺の唯一尊敬できる人でもあった。
その母が生前よく口にした言葉は
「身についたものは誰も盗っていかん」という言葉だった。
財産や金品はいくら貯めても、人手に渡ることもあるが、自分の身についた能力は常に自分とともにある、ということだ。
母は貧しいうちの育ちで、中学しか出ていない。
それでも、お茶や着付けを深く愛し、多くのお弟子さんたちを持つまでにいたった。
親子そろっての教える仕事だが、未だに母の域には到達できていないなあと痛感する。
親からいただいたこの体、生まれたときは裸のサルだ。
その器にどれだけのものを詰め込んでいけるかは、本人次第。
空っぽな人間は、心に多くの隙間を持ってしまう。
死ぬまでにわが身に隙間ができぬよう、思う存分いろんなものを詰め込んでいきたい。
留まる水はにごるが、流れる水はいつも清い。
いつかあなたに追いついてみたいものですね、おかあさん。
by kubogon | 2010-01-22 10:13 | 教育